転職に関しての注意事項。
こんにちは。
今回は転職エージェントを使う際の注意点についてお話します。
転職するにも、多くの手段があるわけですが、
あくまで手段は手段でしかないという認識が重要です。
皆さんがは転職相談を依頼する際、
多くの方が、大手の転職エージェントにまずはご登録されると思います。
なぜかと言えば、恐らく、
大手であれば最も求人数が多いだろう!
ブランドもあるため安心して相談できそう!
企業とのコネクションも強くノウハウもあるため、アドバイスをもらえそう!
と直感的に思っているからだと思います。
確かに保持している求人数は多いため、網羅性という意味で
安心感があります。抜け漏れを防げるという事です。
ただ、大手エージェントを活用する事=良い転職ができる、
というわけではないので注意が必要です。
私自身新卒で最大手のエージェントに入社して
お世話になった身ですので、悪口を言うつもりはありません。
ただ、転職活動をしている方には、
人生を左右する選択となるわけですから、できる限り情報を提供し、
効率的、効果的な転職活動をしていただきたいと思っています。
なぜ大手エージェントを活用したからと言って
良い転職ができるわけではないのか?
理由はいくつかあります。
①求人の保持数=実際の求人案内数ではない。
これは当たり前と言えば当たり前なのですが、
以前のエントリーでもお伝えした通り、転職市場は新卒市場と異なり、
即戦力性が求められがちです。
すると、結局転職希望者の経験等で、ある程度案内される求人の幅は
相場の中で決まってくるものなのです。
自分のスキルとマッチしない求人をいくら応募しても、
内定を勝ち取るのは至難の業です。
夢のない話ではありますが、企業も採用はビジネスの一環として
行っている限り、何かしらのメリットがなければ自社事業・業務に
活かせる経験を持っていない方を採用する理由はないのです。
※もちろん特例も起こり得るとは思いますが・・・
そういう意味では、一定の職種の方でない限り、
大体自分自身に案内される求人の幅はある程度決まっており
そうした求人については、大手エージェント以外でも
フォローされている場合が多いのです。
②選択肢が多い=良い転職ができるわけではない。
多くの選択肢から、より取り見取りで選択できる事は
一見転職の満足度を上げそうなものですが、意外とそうでもないようです。
大手エージェントは場合によっては、100件程の求人票を
転職希望者にメールでお送りするそうです。
転職希望者は大体が現職で仕事をしながら転職活動をしているため、
それらを1社、1社比較検討する事は難しいのが実情です。
そこで、「エージェントから書類選考通過率も低いと聞くし、
とりあえず大量にエントリーだけしてみるか!」
と大量にエントリーするわけですが、
実際には意外と書類が通過して、
10社前後面接に呼ばれる事になったりするわけです。
あれよあれよと、言われるがままに、面接を大量にこなし、
面接先の企業の事もよく理解しないままに選考を受け、
内定をもらえたところから、合理的な比較をして承諾をする。
そんなケースが多くあると聞きます。
企業や仕事内容に対する理解が浅いため、
ブランドネームや年収、企業規模などデジタルで表面的な部分だけで
判断せざるを得ないわけです。
悪くはないかもしれません。でも人生を決める選択が
そんな受動的なもので良いのでしょうか?
そうした表面的な要因だけで意思決定をして果たして良いのでしょうか?
新卒、学生時と同じく、社会や会社の事もよく知らず
イメージや給与だけで決める事となんら変わりないように感じます。
それよりは、しっかりと自分自身の次の職場に求める要件を定義し、
それが実現できる求人を見定めて、それらの内定確度を高めるために、
対策にしっかり時間をかける。
その方がよっぽど合理的な転職活動ができるのではないでしょうか。
③社内体制の課題
大手エージェントはもちろん大きな組織体制で運営されています。
一般に一定規模のエージェントは、企業担当と、個人担当を分ける
分業体制を引いている場合がほとんどです。
ある程度効率的に事業を進める上で必要な事だと思います。
ただ大手エージェントは、多くの求人がある分、
個人担当のキャリアアドバイザーもその多くの求人をしっかりと理解する事は
至難の業です。
それを補うために、企業担当と協働して、情報を収集する事で、
転職希望者に提供しているわけですが、大きな組織になると、
どうしてもコミュニケーションの距離が遠くなりがちです。
そこでキャリアアドバイザーも求人内容を理解しないままに、
転職希望者に表層的な情報だけで、求人を提案している事が
多くあるのです。
※もちろんそうでない優秀なキャリアアドバイザーも多くいらっしゃいますが。
求人内容が理解されていないという事は、
せっかく自身の志向を整理して、伝えたとしても
それを実現できる求人か否かをわからないままに
求人を案内されるため、ミスマッチを起こすリスクがあります。
また本人の経験や志向を見た上での内定確度をどう上げていくべきかも
よくわからず、一般論的で表層的な面接アドバイスしかできない、
といった事も起こりがちです。
ですので、希望の求人を見つけた場合は、
キャリアアドバイザーに御願いして、
企業担当に直接質問や面接対策をしてもらう機会を
セッティングしてもらえるよう相談してみましょう。
長くなってしまいましたので今日はここまで。。
それでは。