転職活動と就職活動の3つの違い。
こんにちは。
今日は第一回として、転職について全くの初めて、という方に対して、
そもそも転職ってどんなものなの?どのようにするものなの?という
転職活動全般についてご説明していければと思います。
まずは、転職市場と、新卒市場の違いについてご説明します。
■転職(中途市場)と就職活動(新卒市場)の違い
多くの方は大学をご卒業後、リクナビ等の大手媒体を活用して、
説明会に参加、会社にエントリーし、面接を受け、内定をもらい、
現在の会社に入社を果たしたと思います。
ですので、転職活動についても、就活と同じようなイメージを漠然と考えている方も
多いのではないでしょうか?
ただ、日本の新卒採用市場は世界的に見てもかなり特殊であり、
中途市場と異なる点がいくつかあります。以下に中途採用・転職活動の特徴を記載します。
①年間での一括採用を行っていない。
新卒での就職活動は大学三年生の後半、年明け1月くらいから
一斉に始まり、大学4年生にあがる4月のタイミングで
各社の選考、内定が出揃う形になっています。
中途転職市場においては、こうしたスケジュールは明確にはなく、
各個人、各企業がそれぞれ個別に転職活動、採用活動を進める事が通常のため、
それぞれで情報収集をし、進めていく必要があります。
特に現職に勤めながらの転職活動をする場合が多いと思いますので、
新卒の就職活動のように、企業の人事任せでスケジュールや情報提供を受け身で委ねるのではなく、
個人が能動的に、情報収集や選考への活動を進めていく必要があります。
②候補者に即戦力性を求める。
新卒採用は、就業経験のない学生を対象としているため、
基本的にポテンシャルと呼ばれる要素を選考に際して重視しています。
たとえば、コミュニケーション能力、志望理由・意欲の高さ、
学生時代頑張った事、リーダーシップ等が中心になります。
また配属についても、オープン採用が一般的で、
内定後、入社前に各人との面談を通して、配属を決定する場合が通常です。
それに対して中途市場では、より明確なポジションありきで
採用活動を行うため、そのポジションの要件を満たす事のできる
即戦力性の高い業務経験・スキルが求められます。
たとえば、専門性の高い経理職種の募集であれば、
経理職として月次決算、年次決算の業務経験を3年以上~
という最低条件が求められる事が多いです。
採用求人に対して、自分自身がその最低条件を満たしているかどうかが
そもそもの応募の可否を決めてしまうのです。
③選考フローが短い。
新卒の就職活動では、①でも触れたように年間を通して採用活動が行われます。
また採用側から見ても、たくさんの学生とコンタクトを取り、
その中で自社の求める学生を絞り込んでいくといったスタイルのため、
選考プロセスが、
エントリーシート提出⇒SPI等の筆記試験⇒グループディスカっション⇒1次面接⇒2次面接⇒最終面接
と長期にわたる事が一般的です。
中途については、
採用側からしてもポジションありきの採用が多く、
急ぎでの欠員補充等の採用背景から、
また、ポジションが明確な分、候補者の職務経験や実績が
今回の要件を満たすかどうかの判断基準が明確なため、
選考プロセスが新卒と比べて短い場合が多くなっています。
一般的には2~3回の面接で内定が出る場合がほとんどです。
いかがでしたでしょうか?
このように新卒市場と中途市場では、
活動の期間やプロセス、求められる要件も大きく異なってきます。
上記をあらかじめ念頭においた上で、活動を主体的に進めていく事が重要です。
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